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外貼り用フィルムについて

一般的にフィルムは室内側から貼り付けます。それは、基材であるポリエステルフィルム(PET)が紫外線に弱いためであり、表面のハードコート層(表面が傷つかないようにする層)も紫外線に弱くなっています。そのため、フィルムの粘着剤層(接着剤層、触るとべたべたするほう)に紫外線吸収材が練りこまれています。それゆえ、基材やハードコート層には紫外線が届きません。結果、窓ガラスフィルムはUVカットの効果も持ち合わせています。(約99パーセントカットする)

 

でも、物理的な制限があって内側から貼れない場合や(動かせないものがあったり、内側からガラスに届かなかったり、型板ガラスのようにざらざらだったり)熱割れの問題で内側から貼れない、またバルコニーやベランダなどの半屋外であるなどの理由で外側に貼る必要がある場合があります。その場合、外貼り用フィルムを選択する必要があります。なぜでしょうか?

 

それは、一般の内貼り用のフィルムですと先程のハードコート層が紫外線に直接あたってしまうからです。そうなりますと、短期間で表面が曇ってきたりして、ハードコート層が劣化してしまいます。

外貼り用フィルムは、ハードコート層を紫外線に強いものに変更してあります。また、外は内に比べて塵や砂などの汚れの影響が大きく傷つきやすいので、その面にも対応したコートになっています。

 

 

 

でもデメリットもあって、それでも耐久性が内貼りより劣ること、製品の値段が高くなること、金属層の剥離が起きやすいということもあります。製品ラインナップが極端に少なくなることなどもあります。メーカーにもよりますが、一部の飛散防止フィルム、遮熱系のフィルムの一部くらいしかありません。やはり、耐久性の面やコストのことを考慮すると内側から貼れるのであれば内貼り用フィルムを選択されるのがよいでしょう。