前のブログで、カッターの替刃の考察を行いましたが、そこでステンレス製のカッター替刃について触れさせていただきました。あらためて使った感想を書かせていただきたいと思います。
先回もふれましたが、ステンレス製のカッター刃は通常の物と比べ、フィルム施工向きであることは分かっていましたが、お値段が高めです。ですが、用途限定でならと思い使用してみました。
一つ目の用途は、ガラス上でのクリアランスをとってのエッジでのカットです。最近では通常の住宅でも、一部の工務店で作られている複層ガラスが、一番外側のガラスに強化ガラスが使われています。熱割れの計算の結果、遮熱タイプのミラーフィルムを内側から貼れないことが出てきています。それで、外貼り用のミラーフィルムを貼るのですが、強化ガラスなので一般的なフロートガラスよりも硬度が低いので傷が入りやすくなっています。事前にカットしてから施工するプレカット方式で行ってもよいのですが、時間と手間がかかってしまうので断念しました。そこで、ステンレス刃の登場です。使った感想ですが、通常の物よりも切れ味が長持ちするような感じです。そして何よりも、通常の刃よりも硬度が低い(ガラスを傷つけにくい)という安心感があります。この安心感が最も大きいのではないかと思っています。
もう一つの用途は、車のフィルム施工での使用です。ご存知の方も多いと思いますが、車のガラスはほとんどが強化ガラスを使っています。(ゆえに割れるとくずくずになり鋭利な破片にはならない)
大抵は、カット済みのフィルムを貼り付けるので、ガラス上でカッターを使うことはありません。でも、稀にガラス上で手直しのためにカッターを使うことがあります。そんな時に、このステンレス製カッターブレードを使います。使った感想は、それほど使い心地に大きな違いはありません。やはり、柔らかいという安心感ですね。ですが、大きな違いとして感じたのは、保管しておく時に錆びないということです。やはり、使用するときに施工液(中性洗剤が入っている水)に常にさらされるので直ぐに錆びてしまいます。それが、ステンレスですと錆びません。(うたい文句通りです)
以上がステンレス刃を用いた感想となっています。
メーカーの公表によりますと、通常の刃とステンレス刃の硬さの違いは、70~100HV(ビッカース硬さ)ということです。このページによりますと、通常のカッターブレードは、770~850HV程度で、この硬度はガラスと同程度と記されていました。ステンレスブレードは、700~750HVでガラスよりも硬度が低いためガラス表面を傷つけにくいとあります。
それで、これからもっとこのブレードを活用していきたいと考えています。
もっと安くなったらいいな~
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