コードレスヒートガン( RH18DA )について

最近仕事上でとても良い買い物をしたなという道具がありましたので、ご紹介させていただきます。

それは、コードレスヒートガンというものです。最近大手のメーカーからも発売されるようになりました。実はこのようなものがあるのは前まで知りませんでした。

使用用途ですが、建築用フィルムではありません。このブログでも紹介しましたが、車両用のフィルムも貼っていて、道具は建築用とは幾らか異なる物が必要です。特に、リアガラスはたいてい湾曲していて、その湾曲にフィルムを縮めて合わせる、熱成型という作業が必要です。その際、ヒートガンという工業用ドライヤーというものを使います。ある程度の温度と風量が必要なのでどれでも良いというわけではありません。ほとんどは、コードがついて電源を１００Vコンセントから得ています。(1000Wから1500W)  大抵それでよいのですが、私の場合、電源から離れたところで作業することがあります。また、電源を借りられない時もあります。そこで、どうしたら良いかという事ですが、幾らか選択肢があります。長い延長コードで引っ張ってくる、発電機から電源を得る、そして電源が要らないヒートガンで作業するという3つほどでしょうか。もちろん、近くにあれば(20メートルほど）延長コードでひけますが、電源を借りれない、取り回しに時間がかかる、電源まで遠いなどあります。ちょこっとの使用で延長コードをとり回すのも面倒ですね。また、発電機はそれなりの費用がかかりますし、重たいですしメンテナンスや騒音の問題があります。電源が要らないものですが、ガストーチを車両のシール剥がしに使うことがありますが、温度管理が難しいですし、下手をすればフィルムが溶けて燃えてしまいます。

そこで、コードレスのヒートガンですが、これまで使えるようなものは無かったと思います。ですが、最近相次いで発売されています。自分の用途で使えるだろうかということで、しばらくは様子を見ていましたが、あまり情報がありませんでした。ネットの記事や動画は、発売直後に紹介のものはありますが、実際の現場で使っている人のレビューや記事はほとんどありませんでした。

そこで、有力な候補になったのが、ハイコーキ　RH18DA です。風量が売っているもののなかで、比較的あります。また、温度も申し分ありません。デジタル表示で温度管理もしやすいです。でも情報が少ないので迷いましたが、実際に現場で使う必要が出てきたことと、寒い季節になると、カーマーキングでも使用できることから、人柱になることも覚悟して購入を決意しました。

使った感想です。

カーフィルムのリアガラスの熱成型に使ってみました。使った感じは思っていたよりも良い感じです。熱成型すんなりと出来ました。風量が足りないのではと懸念していましたが、コード有りの物と比べ若干弱いですが、使える範囲のものです。温度は十分足りていると思います。多分温度表示通りの温度がでていると思います。でも、風量の関係もあり、少し離れると温度は急激に低くなるようです。

デメリットです。

まず、使用可能時間です。550度(最高温度）風量　強　で、約20分。(使うバッテリーによって異なる　説明書の値）説明書にあるバッテリーを付けていますので、ほぼその通りです。

使用可能時間が短いです。熱成型は、順調にいきますと、10~15分で終わりますので足りますが、てこずると切れてしまします。もちろん、温度を下げるとその分長持ちしますが、熱を当ててない時はこまめに切るなどの対策は必須です。また、場合によっては予備バッテリーを備えておく方がよいでしょう。

そして、重量が重いです。1.3kgです。(バッテリー込み）コードタイプは、1kg以内　600gぐらいのものもあります。そして、重量バランスが、一番下のバッテリーが重いですから余計に重さを感じてしまうようです。

それで、購入を考えておられる方は、デメリットを十分考慮に入れて買われることをお勧めいたします。

写真のケースは、WH36DA用372807です。バッテリー込みでは、入りません。しかも、ヒートガンのフロントカバーあたりがケースのしきいに当たるので、削っています。バッテリー込みで納めたい場合、一回り大きいケースがいいでしょう。

現在メーカー欠品中みたいですが、道具屋　利作さんで注文したところ、わたしの場合３日後ぐらいに届きました。